ウィリアム・モリスのステンドグラス『天使シリーズ』

2020.06.10 お店のこと

***** 只今、次回展示に向けての準備の為、休館となっております。 *****

 

ステンドグラスミュージアムより、一部のステンドグラスを移転し展示しております。

まずは日本人にも知名度の高いデザイナー、ウィリアム・モリスがデザインしたものをご紹介します。

 

【ウィリアム・モリス(1834−1896)について】

19世紀イギリスのテキスタイルデザイナー、詩人でもありました。
1861年、芸術と生活を融合するために、ロセッティ、バーン=ジョーンズ、ウェッブらと「モリス・マーシャル・フォークナー商会」創設。
1880年、よりよい製品を購入者に提供し、芸術を生活の場に浸透させて行くことを目指した「アーツ&クラフツ運動」を主導、
多方面で活躍し「モダンデザインの父」と称され、多くの人々を魅了しました。
現在もなお彼のデザインは支持されています。

 

モリス・マーシャル・フォークナー商会の初めての仕事は、

セルズリーのオール・セインツ教会をはじめとする教会のステンドグラス製作でした。

19世紀末頃までステンドグラス、テキスタイル、壁紙、そのほか椅子や内装品類など、多くの作品残しました。

当館では、その中の一部であるイギリスで作られた教会ステンドグラスを展示しております。

色彩表現に長けたモリスがデザインし、表現力が豊かなエドワード・バーン・ジョーンズと共同製作したものになります。

 

『 イエス キリスト』
イエスは、「イエースース」の慣用的日本語表記で、現代ギリシア語では「イイスス」となる。
「神の救い」「神は救い」「救う者」を意味する。「キリスト」は救い主の称号となる。
キリスト教は、ナザレのイエスをキリストとして信じる宗教。
世界における信者数は23億人を超えており、すべての宗教の中で最も多い。

背後に天使が控えたイエスキリスト像。

光輪を放つような金色の長衣をまとい、神性を表しています。

キリストが君臨する玉座は虹色で表現されています。

青、赤、緑の配色が印象的です。

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『聖母マリア』
聖母マリアは、イエス・キリストの母、ナザレのヨセフの妻。ヨアキムとアンナの娘とされている。
「聖母」はカトリック教会、聖公会で最も一般的な称号で、おとめマリア、処女マリア、神の母マリアとも表現される。
正教会の一員である日本ハリストス正教会では生神女マリヤの表現が多用される。

マリアのシンボルカラーであるブルーのマントを纏い、純粋の白いユリを携えています。

背後にはモリスならではの小花やアカンサスの葉のパターンで埋め尽くされています。

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『大天使ガブリエル』と『大天使ラファエル』
ガブリエルは旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使。
神の言葉を伝えるメッセンジャーであり、神の言葉や意思を人間に伝える役割を持つ大天使
キリスト教では、イエス・キリストの受胎をマリアに告げる「受胎告知」の役割を持ち、
西洋美術において、彼は優美な青年で描かれてきました。
また、イエスに洗礼を行う「洗礼者ヨハネ」の誕生も母ザカリアの前に現れて伝えています。

ラファエルは、旧約聖書の「トビト記」に出てくる天使、魚や杖、水筒を持っている姿で描かれます。。
イスラム教では「イスラフィール」と言い、最後の審判の時にラッパを吹く天使として知られています。
ラファエルは、ヘブライ語で「神が癒した者」という意。
「トビト記」で、大天使ラファエルはトビトの目を癒やし、また、ユダヤ教では古くから治療の天使とされてきました。
聖書の外典「エノク書」には「人間の子どものあらゆる病気や怪我を治す」と記されています。
病気や怪我などだけでなく、精神的な癒し、物質的な癒しも大天使ラファエルの役割とされています。

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『天使シリーズ』

祝福の音楽を奏でる天使たち。楽器や譜面を携えています。

星がきらめく夜空に浮かんでいるようです。

整った優しい表情と、天使たちの衣装も素朴ながらそれぞれに丁寧に表現されています。

モリスのテキスタイルにも見られるように、美しい配色で構成されています。

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壁紙パーターンは日本でも高い人気ですが、

ステンドグラスを観れるのは貴重なのではないでしょうか。

モリスがステンドグラスを手がけていた事をご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。

当館では1800年後半から1900年代にかけてイギリスで作製されたウィリアム・モリスのステンドグラスを展示しております。

この機会にぜひご覧ください。

 

 

 

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